<八ヶ岳野辺山高原100キロウルトラマラソン2003>

八ヶ岳野辺山高原100キロウルトラマラソン

【大会概要】

日時:2003年5月11日 距離:100km 会場:長野県南牧村他
主催:ウェルネス 天気:霧/晴/雨 総合順位:DNF
タイム:99.2キロタイムリミット テーマ:難コースを完走する

【野辺山100キロ対策】

鯖街道マラニック80キロでウルトラデビューし(日記)、丹後ウルトラで100キロ初完走(日記)。今回の野辺山が3度目のウルトラ、2度目の100キロマラソン挑戦である。数日前に慌てて「カシミール3D」でコースを解析したのだが(こちら)、なるほど噂どおり厳しい。コースの厳しさに加え、今回の不安はRUNの圧倒的な練習不足である。GW前後が忙しくて全然練習できなかった。定期的に行っている山登りだけで果たしてどこまで行けるかが今回の興味の一つである。UMMLerの布袋屋まっさん@佐倉さんがヤフーの掲示板で野辺山トピ(こちら)を立てて詳しいコース紹介をしてくださっていたので非常にありがたかった。布袋屋まっさんは第1回目から毎年完走されているすごい方である。

【野辺山会場入り】

土曜日は研究室のゼミがあるのでそれが終わってから現地に向かう。20時半頃に多治見を出て土岐ICから中央自動車道へ。長坂ICで降りて清里有料道路を通る。営業時間内(5〜10月は7:00〜21:00)は普通車250円(軽自動車200円、軽車両等30円)取られるが、上記時間外は無料である。有料道路を終えるとT字路にぶつかり、佐久方面(左)に曲がると会場に到着。実はT字路で右に曲がってしまい、多少時間をロスしたのだが、どんどん標高が下がっていったので道間違いと気がついた。駐車場に行く前に野辺山駅と会場を見ておいた。多治見から200キロ、0時に到着。

【受付】

社会体育館 狭い車内泊と緊張に加え、夜中に来る車の明かりでなかなか寝付けない。確実に睡眠不足だなと感じながら朝3時過ぎになった。トイレに行き、受付会場となる体育館内に入ってみた。受付時間は4時からなのでまだ設営中であったが、ザバスやらディクトンやらのメーカーは早くも商売をしていた。体育館内は暖房が効いていて非常に暖かい。4時と同時に受付を済ませ、ナンバーカードや計測チップをつけたりテーピングを施したり準備にいそしむ。小生のHPの掲示板に遊びにきてくださっている小石さんがわざわざ電話をくださり、お会いすることができた。小石さんは70キロの部に出場だが実力があるので楽勝であろう。お互い健闘を祈りスタート地点に立った。準備の時間が少ないので随分忙しかった。当日受け付けの場合は要領よく準備しないと間に合わない。受付前に預ける荷物をまとめておいたりテーピングをしておいたほうがよい。

【UMMLer】

今回の楽しみはレースだけでない。UMML(ウルトラマラソンメーリングリスト)のロゴ入りグッズを購入して初めて公の場にでるのである。UMMLのTシャツとバンダナを装着して走る。普段メールしかやりとりしていない人たちと大会で会えるということでわくわくしての参加である。スタート位置で、はやくも多くの人に会うことができ健闘を誓い合った。UMMLの人たち(通称UMMLer:アムラー)は15名以上参加していたが、あまりにたくさんの方と会ったので名前は覚えきれていないのが残念だ。

【スタート → 南八ヶ岳林道】

スタート地点で高瀬みどりさん司会のもと簡単な開会式が行われた。『ウルトラマラソン完走の幸せリタイヤの至福』という本を書かれている夜久弘さんも今回走るようで紹介されていた。朝5時でもかなり明るいが霧がたちこめている。聞く所によると去年も霧がすごかったようだ。号砲とともに予定通りのペースで走る。コースは事前に地図でにらめっこしていたのでだいたい頭に入っている。電波観測所のパラボナアンテナを右に見てこの周りをぐるっとまわる。JR鉄道最高点ではたくさんの応援の人たちが「いってらっしゃ〜い」と見送ってくれた。霧がすごくて期待していた八ヶ岳は全く見えないが、すずしくて気持ちが良い。スタートから平坦な舗装道路を走っていたが何時の間にか足場が悪くなり、砂利道になっていた。所々にゴムの板が立っていてつまずいている人がたくさんいた。気をつけて走る。この辺りではUMMLerの石坂@小平さんとお話しながら走った。野辺山の話はもちろん、長谷川恒夫カップの話などが聞けて楽しかった。

【南八ヶ岳林道 → コース最高点】

南八ヶ岳林道 南八ヶ岳林道の看板を見ると徐々に勾配がきつくなってくる。足場は石だらけでしかも大小の石があるので走りにくい。仰々しく登山用のショートスパッツをつけているのは小生しかいないが、これは大正解であった!大分高度をかせいたあたりから徐々に霧が晴れてきて、八ヶ岳(赤岳や横岳)がちょこっと顔を出してくれる。ここぞとばかりにカメラを取り出し、撮影会♪

【コース最高点】

笹が道脇に現れてきて、コース最高点(1908m)が近づいてきたことを知る。コース最高点では多くの人が記念撮影していて、スタッフの方も写真撮影の手伝いに忙しい。小生も撮っていただいた。感謝。ここからは八ヶ岳が見事に見えた。残雪が様々な形を作っていて見ていて楽しくなってくる。さあ、ここからは一気に下りだ。
コース最高点 コース最高点から見た八ヶ岳

【コース最高点 → 稲子湯】

稲子湯 高低図を見ると良く分かるが、コース最高点から一気に下ったあと、稲子湯の手前で再び登りになる。下りと登りでは使う筋肉が違うようで、のぼりでは大腿筋が非常にきつい。大腿筋は大きな筋肉なので攣ったことはないが、今にも攣りそうな感じがする。ナンバーを読み上げる声が聞こえてくると稲子湯だ。ここでは着替え可能の場所であるが小生は預けただけで着替えなどしなかった。登山用スパッツもここで外す予定だったが、別に邪魔にならないのでつけたままにした。あまりおなかはすいていなかったがエイドにあるおしるこは楽しみの一つだったので食べてみた。全部飲みきれなかっただけでなく、おしるこの甘ったるさが口に残ったままで、どうにも気持ちが悪い。前半のうちに食べられるものは食べておこうと思っていたが、実際は無理して食べるのは良くないのかもしれない。

【稲子湯 → 松原湖】

稲子湯で少し登った後はずっと下りである。42.195キロの看板があり、時間を見てみると9時52分。フルマラソンの距離を5時間切るペースでなかなか順調である。松原湖まで一気に下る。このあたりの道はしっかり舗装されていて走りやすいが意外と車の通りが多いので歩道を走った。途中警察のパトカーも循環してきて、歩道に入るように呼びかけていた。松原湖脇のエイドで給水しすぐに出発する。松原湖は普通の湖でそんなに大きくなかったが、お約束のアヒルボートがあった。
松原湖脇のエイド 松原湖

【松原湖 → 川又分岐】

50キロエイド 天気予報では昼から雨となっていたが、ピーカンでかんかん照りになってきた。50キロエイドにはおにぎりがあったが全然食欲が湧かない。暑くてたまらずこのエイドで少し休む。出発して川又交差点を目指すが51キロくらいを過ぎたあたりからだんだん気分が悪くなり走れなくなった。歩いていても吐き気を催してきて苦しいので、道端の草むらに入ってかがみこんで休む。しかし吐き気は止む気配がなく結局2度嘔吐した。胃の中は空っぽだったのでちゃんと消化されているんだなと感動すると同時に、吐き気がなくなった分、少しだけ楽になった。前半の貯金があるので諦めない。54キロエイド(川又交差点)で5分の仮眠をし、再び挑戦モードになった。

【川又分岐 → 北相木村役場】

北相木村役場のプール 川又分岐でたくさんのUMMLerの方と会い、少し元気を取り戻した。さとし@忍野さんに励まされ出発。川又分岐からは北相木村役場まで往復するのだが、この距離がなかなか長い。しかもアップダウンがあってきつい。体調が復活しないまま、無理せずに走る。どうしても登りでは歩いてしまうが仕方がない。やっとの思いで北相木村役に到着。着替え場所であるがそれどころではない。倒れこむようにして5分の仮眠。アイシング用のプールもあった。食べ物も受け付けず、依然胃の中は空っぽのまま出発。

【北相木村役場 → 南相木村役場】

コース上の花 村指定(?)名木

【南相木村役場】

南相木村役場 野辺山はちょうど八重桜やタンポポなどが見頃を迎えていて、各地で見ることができた。北相木村役場から南相木村役場までの間には庚申塚や村指定名木などが多数あり、楽しめた。この間のエイドでも5分の仮眠をとりつつ体調を戻していった。南相木村役場あたりからやっとお腹がすきだしてきて、葡萄を大量に食べた。

【滝見の湯】

71キロゴール 食べ物を胃の中に入れたせいか大分体調が復活し、坂道になってきたが休まずに走る。滝見の湯は71キロゴールの地点になっていて、こちらの部に参加されている人達は名前を呼ばれてゴールされていた。体調はすこし回復したものの眠気が払拭されず、のびきったソバを食べた後ここでも5分の仮眠。お絞りがもらえたので重宝した。

【滝見の湯 → 馬越峠】

清見の湯で前半の貯金を使い果たし、予定通りの時間になってしまった。坂道もどんどん走って次々と抜いていくがやはり眠くて仕方がない。馬越峠(まごえとうげ)の看板を見て橋を渡るといよいよ後半の難関、馬越峠越えである。さすがにここは走ることができずに歩く。しかし歩くと余計に睡魔が襲ってくる。ガードレールにこつんと当たっていたり、路肩の草むらに入っていたりして、一瞬我に返るもすぐに無意識の世界へ。峠越えはほとんど記憶がない。馬越峠直下エイドではおねぇちゃん達がわいわいと騒いでくれた。様子を写真を納めようとしたらポーズまでとってくれた。「あれ〜、おにーさんは一緒に入らないの〜!?」こちらは眠気と疲労でその高いテンションに着いていけず(^^;)
馬越峠直下エイド「あれ〜、おにーさんは一緒に入らないの〜!?」 馬越峠からの展望

【馬越峠 → 川上村多目的ホール】

川上村多目的ホール 70キロを過ぎたあたりから降ってきた雨も馬越峠の頂上で本降りになり、慌てて手製のゴミ袋ジャケットをかぶった。一気に下るので距離は進むが、やはり体への負担は大きい。途中でペースを意識的に落としつつ、どんどん降りていく。途中でサンタクロース(プレゼント袋つき)の姿で走っている方を抜かしたが、仮装で雨まで降られたら大変だろうなぁ。麓におりてから川上村多目的ホールまではずっと川沿いの細い道を走った。川上村多目的ホールは着替え場所になっていたが、特に必要性を感じなかったのでうどんを食べて周りの人としゃべって出発した。

【大失敗】

93キロエイド 川上村多目的ホールで自分の計画表と現在の時間を照らし合わせてみると40分も余裕があった。これで完走確実だなと思い込み、次のエイドまではおきらく居眠りRUNをした(してしまった)。川上村多目的ホールから鉄道の下を潜ってからはほとんど記憶がない。坂道が多かったことだけ覚えている。しかし93キロエイドに着いて時計を見てみると自分の計画表よりも35分も遅れている。このままでは完走できない。なんで、どこでそんなに時間をくった!?混乱しつつも慌てて残り時間を逆算し、どれくらいのペースで走れば完走できるか計算した。キロ6分ペースでかろうじて間に合うか、間に合わないかというところである。非常に厳しいが、完走したい。ラストスパートをかけた。(大会が終わってから原因を調べたら、自分の立てた計画表を1時間間違えて読んでいた。大失敗。)

【93キロエイド → 99.2キロ地点】

野辺山駅裏にあたる97キロエイドも寄らずにすっ飛ばす。意地悪くも坂道があり、キロ6分ペースを維持できない。あと3キロの表示で残り18分もない。時間内完走は明らかに無理だが、無理だと認めたくない。「あと1キロ」の看板を見て19時。無理してペースをあげたため体が嫌がっているのが分かる。目がチカチカしだしたころ、車に乗ったスタッフが「時間でーす」といってきた。感覚的に99.2キロくらいであろう。あと800m。悔しい!後ろから来た収容バスに「規則ですから」と無理やり乗せられDNF(Do Not Finish)。初めての収容バスは暖かくて気持ちがよかったが、しかしやはり悔しい。悔しいのでリタイヤという表現は使わない。社会体育館に着いたら、さとし@忍野さんにお会いできたが、結果は3秒すぎてゴールされたとのこと。さとしさんも悔しかったことだろう。体育館で荷物を受け取り15分爆睡した。ソバがおいてあったので一杯だけ頂いたが、ソバが舌に触っただけで気持ち悪くなって口から出してしまった。食べなきゃという意識はあるのに体が受け付けないのだ。こんなに非日常的な体験ができるのはウルトラの魅力だと思っている。苦しくて悔しくて忘れられない大会となったが、やはり楽しかった。

【反省点】

勝算ありとみてレースに参加したのに完走できなかった。大いに反省すべきである。以下に反省点を箇条書きしておく。
・RUNの圧倒的な練習不足、筋力トレーニング不足。
・前日の寝不足(90分くらいしか寝てない)。しかし居眠りRUNをしてしまうのは疲労によるものか、前日の寝不足によるものか分からない。次回のウルトラ、夜叉ヶ池では1日目の夜、体育館でしっかりと寝るのでどちらが原因か分かるだろう。
・馬越峠越えはキロ9分のペースを考えていたが実際はキロ12分かかっていた。甘かった。
・87キロエイドで自分の立てた計画時間を読み間違えたこと。
これくらいかな。2ヶ月半後の夜叉ヶ池マラニック130キロを完走し、野辺山のリベンジとする。

【時間記録】

距離は今回のパンフレットに掲載されている数字を記入した。エイド名は一部を除いて布袋屋まっさんのコメントを使わせていただいた。

距離 エイド名 推定ペース 予想時間 関門時間 通過時間
0.0km 社会体育館(スタート) 7.5分/km 05:00 --- 05:00
4.8km 農林技術センター前 7.5分/km 05:36 --- 05:36
9.8km レストラン最高地点 8.5分/km 06:14 --- 06:10
12.8km ゲート先待避所 8.5分/km 06:40 --- 06:31
14.6km 林道内待避所 8.5分/km 06:55 --- 06:43
17.7km 防火対策待避所 7.0分/km 07:20 --- 07:07
19.9km 林道内 7.0分/km 07:36 --- 07:20
23.0km 林道出口 7.5分/km 08:00 --- 07:41
26.0km 牛首橋先分岐 8.0分/km 08:23 --- 08:00
29.3km 登山口そば 8.5分/km 08:50 --- 08:23
35.0km 稲子湯(おしるこ、着替え) 7.0分/km 09:35-09:40 --- 08:59-09:05
37.6km 白駒池入口 7.0分/km 10:01 --- 09:31
40.0km 40キロ地点 7.0分/km --- --- 09:44
44.1km 観光案内所 7.0分/km 10:47 --- 10:10
46.1km 八那池地区 7.0分/km 11:01 --- 10:23
50.0km 小海教育委員会前(おにぎり) 8.0分/km 11:29 12:00 10:48-10:56
54.6km 川又分岐 8.0分/km 12:06 --- 11:33-11:46
59.0km 北相木村役場(おにぎり) 8.0分/km 12:35-12:40 --- 12:20-12:32
63.1km 日向地区看板前 8.0分/km 13:25 --- 13:06-13:12
68.3km 南相木村役場 9.0分/km 14:07-14:12 --- 13:49-14:01
71.0km 滝見の湯(そば) 9.0分/km 14:36 15:15 14:30-14:35
73.7km 井上酒店隣 9.0分/km 15:00 --- 14:55
76.6km 馬越峠T字路 9.0分/km 15:26 --- 15:31
79.0km 馬越峠頂上 9.0分/km 15:46 16:40 16:02
81.9km 馬越峠下り待避所 7.5分/km 16:14 --- 16:23
87.0km 川上村多目的ホール(うどん、着替え) 8.5分/km 16:53-16:58 17:30 17:05-17:17
92.7km 集荷場 9.5分/km 17:47 --- 18:11
97.3km 野辺山駅裏Y字路 9.5分/km 18:31 --- 18:40位
100 km 社会体育館(ゴール) - 18:57 19:00 99.2kmDNF

【総評】


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