<四万十川ウルトラマラソン2004>

四万十川ウルトラマラソン2004

【大会概要】

日時:2004年10月17日 距離:100km 受付会場:高知県中村市
主催:中村市 天気:晴れ 総合順位:826位/完走928人
タイム:13時間47分09秒 テーマ:人気大会に参加し、最後の清流を楽しむ

【四万十川ウルトラマラソンについて】

四万十川ウルトラマラソンは毎年10月に開催され、高知県の中村市・十和村・西土佐村の清流沿いを駆け抜けるウルトラマラソンである。100キロの部と60キロの部があり、定員は1800人となっているが、大変人気が高い大会のため申し込みの時点で毎年抽選が行われている。その人気の秘密は、コースが清流四万十川沿いということ、ボランティアのサポートと住民の声援とが素晴らしいことにあると言われている。
大会会場が自宅から距離的に遠いため昨年までは遠慮していたが、今年は10回記念大会ということで応募したら運良く当選したので、この人気大会に参加するに至った。

【宿泊について】

四万十川ウルトラマラソン大会の受付は前日のみで当日受付はないので、多くの参加者は中村市内に宿泊することになる。
四万十川ウルトラマラソンは大変人気がある大会のため、事務的な運営面はランナーズと旅行会社JTBが「にっぽん走遊」という名前で請け負っているようだ。人気大会はたいてい「にっぽん走遊」が絡んでくるのは今やよく知られたことであり、四万十川ウルトラマラソンの場合、中村市内の宿泊施設はすべて「にっぽん走遊」が押さえていて個人では予約できないので注意が必要だ。
今回は走友のさこぴーさんとアップルパイさんと同じ宿にしようと思い、にっぽん走遊の宿泊のみのプランを通じて「明星」を予約した。なお中村市内には無料で利用できる「四万十川キャンプ場」があるのでテントに慣れた方ならば大いに利用できる。ただし届出制なので事前に連絡して書類を送ってもらう必要がある(連絡先:中村市公園管理公社 0880-37-0608)。駅から少し離れていることとシャワーがないことが難点。

【交通について】

大会会場の中村市は遠い。(1)電車を使う方法、(2)飛行機を使う方法、(3)マイカーで行く方法、(4)フェリーを使う方法、(5)夜行バスを使う方法、(6)にっぽん走遊の利用して直行、などなど多数の選択肢があるが(詳しくは中村市アクセス情報参照)、いずれも時間がかかる。
今回は電車で行くことを予定していたが、都合によりマイカーで会場に向かった。岐阜の自宅から多治見IC → 中央 → 名神 → (阪神高速西線) → 第二神明道路 → 神戸淡路鳴門 → (R11) → 徳島 → 高知 → 須崎東IC → (R56)で片道600キロの旅だった。四国に入ると24時間営業のお店は非常に少なく、夜間はガソリンの供給が難しいので注意が必要である。また高速自動車道は夜間工事通行止めの場合があるので事前の確認も忘れずに。

【徹夜でスタート会場へ】

スタート地点 当初の予定では電車で土曜日に現地入りするはずだったが、本業が忙しかったために土曜日は出勤することになった。当日受付が無いので不参加濃厚の中、金曜日に大会本部に相談したところ、なんとか当日受付をしてくれるとの返事をいただいた。そこで土曜日の本業が終わった夜に車で岐阜を出発することにした。中村市までは高速道路で順調に行っても7時間くらいかかるのでスタートの朝5時までに間に合うかとても心配だったが、なんとか予定通りの4時過ぎに駐車場(中村高校の新グランド)に着いた。ほとんどの人が電車でくるためか駐車場の案内が少なかったので、新グラウンドを探すのに時間がかかった。
スタート地点は市街地から少し離れているのでシャトルバスが運行されている。駐車場はシャトルバスが寄ってくれないので安並運動公園まで歩きそこから乗車した。5時ちょっと過ぎに会場に着くと開会式が始まっており、本部でゼッケンをもらって慌てて着替えてスタートラインに無事に着くことができた。スタート地点で既にぐったりとしていたが、徹夜RUNは来年の萩往還マラニック(日記)に向けて良い練習になるだろう(^^;)
スタート直前にあほラン仲間のさこぴーさんとアップルパイさん(アップルパイさんの完走記)にお会いすることができ一安心。かがり火と和太鼓、地元の方々の声援の中号砲。

【作戦】

大会前は忙しくて大会に向けてろくに準備ができなかったが、「コース解析」だけには時間をかけた。公式ページにコース解説の動画があったのでそれを見てイメージを作り、エクセルで作成した「ウルトラマラソン計画支援ツール」で完走するための計画を立てた。とは言っても100キロレースはまだ3回目なのでまだペース配分がよく分からない。でも出場するからには絶対に完走したい。スタートから40キロまでを第一部、40キロから70キロを第二部、70キロから90キロを第三部、90キロからゴールまでを第四部として自分で勝手に区分けしてそれぞれペースを設定した。実際に持ち走った計画(PDFファイル:22KB)を公開しておく。持ち運びにはA4サイズのクリアポケットに入れてクシャクシャにならないようにしている。

【峠越え】

ウルトラマラソンメーリングリスト(UMML)の方に話したりしながらウォーミングアップがてら走る。まだ暗いが今日は暖かい。午後からは暑くなると確信したので序盤で貯金を作る作戦に出た。
四万十ウルトラのコースは峠越えが二箇所ある。一つ目の峠越えがコース最大の難関となるが、まだまだ序盤なのでさほど困難なく越えられると思う。しかしながらこの1ヶ月の月間走行距離42.195キロの身には走りきることなど到底不可能(^^;)約10キロ地点の竹屋敷地区で住民の方々の応援をいただくと次第に登りはじめる。この頃になると日があけて明るくなってきた。山の方を見上げるとはるか上方に道路とランナーの姿が見えて思わず「げげっ」と思ってしまった。走りとおすなんて到底無理なので、はじめから歩きを交えたコンビネーションランで初めのポイント「堂ヶ森の峠」を目指す。
ウォーミングアップ中 峠へのコース

【堂ヶ森の峠】

高度を稼ぐにつれて周りも明るくなっていき、展望が段段と良くなっていく。山並みが綺麗だ。休憩がてら立ち止っては写真をパチパチとりつつ堂ヶ森の峠(標高638m)に着いた。ここのエイドでバナナを数本おいしくいただいた。
トイレで順番待ちをしていると今回初伴走に挑戦しているむいむいさんに会うことができた(むいむいさんの完走記)。あほランの仲間の中でも実力派のかっとび娘だ。昨年に続き、今年もTVの取材対象ランナーなのでプレッシャーも大きいことだろう。少しおしゃべりして先に失礼する。峠にて胃腸薬投入。胃腸薬はウルトラマラソンには欠かせないアイテム。
展望良好 堂ヶ森の峠のエイド

【沿道の応援に感動】

暑くなる前の午前中が勝負だと判断したので峠からの長い下りを一気に駆け下りた。下りのコースでは膝への負担を常々心配しているが、脚の調子が悪くないので貯金を作りに行く。10キロくらいずっと下りだったことになる。
平坦な川沿いの細い道になると民家は少ないが応援が多い。聞きしにまさる沿道の応援に感動!お年寄の方々からちびっこ・中学生まで、たくさんの方が応援してくださる。選手側の立場からすると本当にありがたい。この応援は四万十川に出会ってからもず〜とゴールまで続く。中学生が「がんばれ」という手作りのプレートまで用意してくれているエイドもあり、とても和やかな気分になれた。
沿道の応援 「が・ん・ば・れ」

【清流 四万十川】

32キロ過ぎのエイドにて四万十川と合流する。今までのコースも川沿いだったが、川の大きさがぜんぜん違っていた。ダイエー球団のユニフォームを来た方とおしゃべりをしながら気持ちよく走れた。
四万十川と出合ってからしばらく川の左岸(上流から見て左)の道路を走るが、第一関門でもある昭和大橋を渡って一度右岸の道路に移動する。道路には大型バスが止まっていた。どうやら応援バスのようだ。四万十川展望地で記念撮影を撮っていただき、トンネルに突入する。
小野大橋が水面に綺麗に映っていたので屋形船と一緒に一生懸命撮影しているとUMMLの藤沢さんから「すっかり観光気分だね」とチャチャを入れられてしまった(^^;)
藤沢さんとおしゃべりしながら小野大橋を渡り、再び四万十川の左岸に移動した。橋の終わったところのエイドでトイレを借りた。トイレの場所が分かりにくいわけではなかったが、ボランティアの方が親切にもトイレ場所まで連れて行ってくださった。エイドでチョコレートがおいしそうだったが、よく見ると気温が高いために完全に溶けていたので何も見なかったことにする(苦笑)
四万十川展望地 小野大橋と清流四万十川

【田園コース】

小野大橋は39キロ地点なので自分で決めた第一部区間の終了が近い。40キロ地点で計画と比較すると20分以上も貯金ができていた。堂ヶ森の峠からの下りで稼いだ貯金が予想よりも多くて一安心。川にこいのぼりがかかっていたが、あれが60キロの部スタート地点となる、こいのぼり公園の目印だったのかもしれない。5時間10分くらいで42.195km地点を過ぎて45キロ表示を見るといきなり「四万十川ライダーズイン」と呼ばれる格好良い宿泊施設が現れた。トイレが繁盛していた。
ライダーズインを過ぎると四万十川から少し離れて、しばらく田園と民家を見ながら走ることになる。茶畑やススキも綺麗だ。
四万十川ライダーズイン 田園風景のコース

【四万十川名物 沈下橋】

再び四万十川が見えるようになると、さこぴーさんに追いつかれた。途中のエイドでツーショット撮影をお願いする。トイレ前でむいむいさんとも会えた。
50キロ地点を過ぎると左手に線路が見えて、線路下には人工的な怪しい穴がいくつも開いている。見ると「第五長走」などと書かれたプレートが張ってあった。その穴から川に向かって滑り台のようなものも見られた。昔はこの穴に舟を置いておき、川に出ていたのだろうか!???
53キロ地点で四万十川名物の沈下橋を往復する。半家(はげ)沈下橋だ。沈下橋とは増水時に川に沈むように設計されていて、欄干がない橋のことだ。側面に手すりなどが一切設置されていないので川に落ちないようにちょっと緊張した。ここでもさこぴーさんとツーショットを撮った。カメラを持ったほかのランナー達も写真を撮っていて、絶好の撮影ポイントだと思う。
舟置き場(?)が見えるコース 半家沈下橋

【2つ目の難所】

半家沈下橋で折り返すとススキが綺麗に輝くコースとなり、JR伊土線の線路の下をくぐると本コース2つ目の難所である峠越えとなる。
調子が良かったので歩きはなるたけ少なくして登りでどんどん抜いて行った。1つ目の峠に比べて標高差がはるかに小さいので、2つ目の峠はなんなくクリアできた。下りも順調に走って麓のエイドに着いた。
ススキが綺麗なコース 峠付近から見下ろす四万十川

【カヌー館レストステーション(62.2km)】

カヌー館レストステーション 2つ目の峠越えが終わったら橋を折り返す。橋の往路ではむいむいさんと、復路ではさこぴーさんにまたまたお会いする。ウルトラの走行中に知人と会うと元気がでるものだ。峠越えで頑張りすぎたためか眠くて仕方が無く、カヌー館までの5.4キロがずいぶんと長く感じられた。さこぴーさんとしばらく一緒に走っていたが、胃腸の調子がかなり悪いと言いながらもペースが落ちず徐々に離された。さこぴーさん強い!
カヌー館の入り口にある関門地点に到着してすぐにタイムの貯金を確認。レストステーションはこの関門よりも奥に入ったところにあったため、緩んだ気持ちを戻してジョグを続ける。カメラを持った人が構えていたので恥ずかしそうに下を向いているとなんだかカメラマンの様子がおかしい。明らかに挙動不審なので顔を上げてカメラマンを見てみると走友のらむ・かなさんだった。関東の方なのにわざわざ応援に来てくださったの?(@@)思わぬ知己のお出迎えにこちらのテンションも上がりカヌー館では予定の倍(20分)も休んでしまった。「今日は暑いから」と冷えピタのプレゼントをいただき、感謝感謝。レストステーションでは今回持参しわすれたディクトンスポーツが置いてあったので大変助かった。あほラン旗とツーショット写真を撮ってもらいカヌー館を出発。それにしても、びっくりしたなぁ。らむ・かなさん、お世話になりました。

【カンカン照りの後半】

カヌー館を過ぎると13時半を回っていた。気温が上がる後半に日陰がないというのが四万十川ウルトラマラソンのコースの特徴の一つのようで、今日は天気が非常に良いので走っていて体力が削られていくのが分かる。赤い橋(津大大橋?)を渡って左岸に移動すると小さなアップダウンも出てきて疲労とともにひどい睡魔に襲われた。本日一番の睡魔だったために立っていられず、気がついたら壁にもつれて寝ていた(数秒だったと思うが)。先に行っていたはずのさこぴーさんに後から声をかけてもらい現実世界に戻れた。
下流に沿って走るので川幅がどんどん広くなっていく。70キロ地点の手前で岩間沈下橋を渡り右岸に移る。岩間沈下橋は半家沈下橋よりもずっと大きかったので印象に残った。
70キロの看板をみてノンキ君計画第3部に入る。立派な姿の芽生大橋を渡って左岸へ。
カンカン照りのコース 岩間沈下橋

【豪華私設エイド】

四万十川ウルトラマラソンの参加者に話を聞くと必ず話題に挙がるのが、終盤(80キロ地点)にある豪華私設エイド。お寿司があると聞いていたので申し込み時点から楽しみにしていた。
残念ながら胃腸が疲れていて食する元気が全くなかったが、それでもやはり楽しみにしていたのでシイラのお寿司を1ついただいた。ごちそうさまでした(^^)四万十川で捕れたという足長エビ?も見ていておいしそうだったなぁ。濡れタオルを貸してくださったのもさっぱりできて助かった。伴走のむいむいさんと主走の源気さんとのツーショット写真を撮ってあげて出発。
ずっと四万十川沿いのコースが続いていたので川の景色にはお腹もいっぱいになっていたが、四万十川に夕日が映ると一段と綺麗さが増していた。小さなアップダウンがしつこくあるが、無理はしないでコンビネーションランで距離を稼ぐ。睡魔がでてきたので途中自動販売機でファンタを買って一気した。睡魔対策としては5分間だけ有効だった(^^;)
豪華私設エイドでエビを焼くおじさん 夕日が映る四万十川

【大きな収穫】

ゴール 90キロを過ぎてノンキ君計画第4部に入るとかなり暗くなってきた。計画では90キロ以降はキロ9分で間に合うことになっているので気が楽だ。エイドで黄色いペンライトをいただく。ただでさえ眠いのに周りが暗くなると余計に眠くなるもので、90〜96キロの区間は記憶がほとんどない。一つ覚えていることは、暗かろうが寒かろうが沿道の応援が最後まで途切れなかったこと。返事をする元気がなかったので申し訳なかったが、かなり力になった。夜になってから気温がぐっと下がっていたので手袋をした。エイドで暖かい飲み物があったのも助かった。
車のライトなどで照らされた静かなコースを抜けると残りは数キロ。沿道の人が多くなってきて睡魔は消えた。時間内完走を確信し、安心しながらゴールを目指す。中村高校の明るいグランドが見えてさらに沿道の人が増えた。「おかえり〜」などと声をかけてもらえ、ぜんぜん知らない人にここまで応援をくれるなんてと思うと目頭が熱くなる。グランドに入ってマイクで紹介を受け、ゴール!完走メダルをかけていただき、楽しみにしていた四万十川ウルトラマラソンが無事に終了した。
ゴール後はしばらく沿道で応援して、関門4分前にゴールされたむいむいさんとおしゃべりして帰路についた。あほランの皆様お世話になりました。
(後日(C)ALLSPORTS.JPのゴール瞬間写真を掲載予定)

【時間記録】

距離 ポイント名 通過時刻 関門時刻
00.0km 蕨岡中(スタート) 05:30 ---
21.0km 堂ヶ森の峠 08:10 ---
36.6km 昭和大橋 09:54 10:55
56.8km 橋の折り返し点 12:35 13:45
62.2km カヌー館(レストステーション) 13:20-13:40 14:29
71.5km 第4関門 14:55 14:41
79.7km 第5関門 13:10 16:45
86.6km 第6関門 17:16 17:46
94.0km 第7関門 18:26 18:46
100.0km 中村高校(ゴール) 19:17 19:30

【総評】


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