<大村湾一周ウルトラマラニック2006>

大村湾一周ウルトラマラニック

【大会概要】

日時:2006年2月11〜12日 距離:160km 会場:佐賀県嬉野市
主催:佐藤三郎さん 天気:晴れ 総合順位:?位/165人
タイム:約30時間20分 テーマ:第10回記念大会

【大村湾一周ウルトラマラニック】

大村湾一周ウルトラマラニック(大村湾一周ウルトラマラソン)は大変アットホームな大会で、佐賀県の嬉野温泉を出発して大村湾を1周するコースとなっている。周回のコースは時計回りと反時計回りとを毎年交互に繰り返していて、今年は時計回りの年であった。今回は節目となる第10回記念大会であり、参加させていただいた。
アーリースタート制があり、正規の16時?の他にも、10時・12時・14時のスタートが可能である。私は久しぶりの100キロ超ということ、また長崎街道を寄り道して走りたいということから10時スタートにした。スタート前に記念撮影して嬉野温泉を出発。
嬉野温泉「松園」 嬉野温泉街

【俵坂峠越え】

途中で大通りを離れて俵坂峠に向かう。嬉野はお茶の産地なので、コースからも広大な茶畑が目に入る。見所はキリシタン石碑、太刀洗石碑、俵坂関所跡、重の城跡など。小雨が降っているが気温が低くないためちょうど走りやすいくらいだ。
俵坂峠から大通りから離れて道草コースに入る予定でいたが、手持ちの1/50000地形図に道が載っていなかったため見逃してしまった。仕方ないので大通りを一気にくだる。途中から道草コースに合流して川原千部塔を見る。東彼杵役場前の交差点を過ぎると彼杵宿(そのぎしゅく?そのぎじゅく?)に着いた。
茶畑 俵坂関所跡

【彼杵宿】

彼杵宿の入り口には写真のような立派なゲートがある。ほとんどの選手が道草コースでなく正規のコースを走っているので、彼杵宿に入るとランナーの数も少なく、大会として参加している意識がなくなっていく。それでも一人の選手と一緒になり、共走を楽しませていただいた。神社が彼杵宿本陣跡(御茶屋跡)となっていた。親和銀行の赤レンガも格好良かった。
彼杵宿入り口 彼杵宿本陣跡(御茶屋跡)

【旧長崎街道】

彼杵宿を抜けると国道に一旦合流するが、長崎街道は国道から離れたり合流したりを繰り返す。正規コースは国道となっているので、ほとんどの選手が国道を走っているが、私みたいに寄り道している選手もごく数名いたと思われる。23km地点にエイドがあり、スポーツドリンクとアンパンとチョコパンをいただいた。この区間の見所は一本松一里塚跡、牛の頭霊○○、家紋の付いた古い家、平原一里塚跡、清水坂下千部塔など。
牛の頭霊○○ 23kmエイド

【松原宿】

長崎街道は国道から離れたり合流したりを激しく繰り返す。国道はフラットでも長崎街道は結構アップダウンがあったりして、国道のコースよりも体力の消耗が激しいと思われる。しかしなんといっても見所があるので、単調で車の往来が激しい国道よりもずっと楽しく走れる。松原宿までの見所は才貫田籠立場跡、○○島、松原一里塚跡、相撲取り(3力士)の墓など。
松原宿は見所が多く、他の宿に比べてずいぶんと長居してしまった。旧松屋旅館は屋内の見学が可能であり、古き良き時代の和風の造りを少しだけ拝見させていただく。松原宿では他にも松原八幡神社、伊東家屋敷、庄屋跡などを見て回った。
旧松屋旅館 伊東家屋敷

【殉教者獄門所跡】

殉教者獄門所跡 国道と出合う所に旧長崎街道に関する案内板を見つけた。
長崎街道は、江戸時代初期に整備された小倉から長崎に至る五十七里(約二三0km)の九州随一の幹線道路で、脇街道ながら、江戸と長崎を結ぶ重要な街道でした。江戸時代、長崎は幕府の鎖国政策のもと唯一海外に開かれた港で、オランダや中国等との貿易を行う場所でした。この貿易によってもたらされた情報や文化は大変貴重なもので、異国の文化にいち早く触れようとして学者や商人などが長崎に向かい大変賑わいました。またオランダ商館長などの異国人が江戸との往来に利用しました。このように、長崎街道は異国文化と江戸を結んだ道であり、江戸時代の文化・経済等に大きく関与しました。(以下略)大村市教育委員会
長崎惣兵衛の墓を見て、国道を淡々と走ると立派な神社があり、そこが昊天宮(こうてんぐう)エイドであった。首塚跡、殉教者獄門所跡を見て歩を進めるが、数箇所分かりにくい箇所があった。観音寺跡を見ると大村宿は近い。

【大村宿】

大村宿に入ると、ちょうど「大村藩宿場まつり」で盛り上がっていた。大村宿は現在商店街(アーケード)となっていて、外観も綺麗であった。
大村宿祭り 大村宿

【長崎医療センター】

大村宿から長崎街道へ行く道は少々分かりにくいが、地形図を頼りに大村護国神社に向かう。庭園「旧円融寺庭園」は国指定名勝となっており、時間があればぜひ寄ってみたいと思うが、本日は時間的に無理なので泣く泣くパスする。長与俊達の墓を見てアップダウンを繰り返し、国立病院機構長崎医療センター(国立長崎中央病院)に到着する。大変立派な建物で遠くからでもよく見えた。
大村護国神社 国立病院機構長崎医療センター

【唯一のヤブ道】

長崎医療センターから舗装道路の下り坂を一気に走る。が、どうやら私の持っている地形図には載っていない道のようで、当然長崎街道ではない。どうしたものかと考えていたら、他の選手も迷い込んできた。一緒に病院側に戻り、正規の長崎街道への道を探し出した。唯一のヤブ区間で、不安になりながらも楽しめた。
舗装道路に出てから、鈴田一里塚跡を見て国道と出合う。この国道が正規のコースとなっているが、私は国道を横断し、続けて長崎街道のルートを採る。JR大村線のガードレールをくぐると大神宮があり、いよいよ鈴田峠の入り口である。
唯一のヤブ道 鈴田峠の入り口

【旧長崎街道 鈴田峠】

高度を稼いでいく。渡辺伝弥久の墓あたりから地道となる。雨が降ってきたので雨具を着込む。鈴田峠は、長崎街道の当時の景観を最も良く美しく残している場所として、平成八年文化庁より「歴史の道百選」に選定されている。写真の硯石(別名:境石、鬼の足形石、弁慶の足形)が鈴田峠の目印になっている。大渡野番所跡を過ぎてどんどん高度を下げていくと、破籠井(わりごい)配水池に着き、舗装道路となった。この辺りの地道は街道として一番楽しい区間であった。雨が止んだので雨具を脱ぐ。
旧長崎街道 鈴田峠 地道終点

【永昌宿〜諫早IC】

岩茶屋跡 道は平坦になり、岩茶屋跡を過ぎて諫早駅を目指す。永昌宿は当時の名残がほとんどなく、ただの住宅地となっていた。迷いながら長崎街道をたどっていくが、長崎県総合農林試験場を過ぎたところでついに街道からはずしてしまった。日没が近く、道探しにも疲れていたし、時間的に余裕もないので、諫早ICから街道はやめて国道を走ることにした。

【長崎ランタンフェスティバル】

夜の国道を1人で淡々と走る。途中途中でエイドがあるのだが、国道の右側通行していると左側に設置されたエイドに気が付かないし、左側通行していると右側に設置されたエイドに気が付かない。後で気が付いたのだが見逃したエイドがあったようだ。長崎市に入る前から雨足が強くなってきたので雨具を装着し、黙々と走る。
長崎入りしてから、楽しみにしていた長崎ランタンフェスティバルを満喫した。自称「へんないきもの」S田さんとしばらく共走させていただいて、長崎市を抜けた。時間があればもっとじっくり長崎市内をマラニックしたかったが、街道辿りで予定以上に時間を喰っていたので泣く泣く諦めた。
エイド 長崎ランタンフェスティバル
長崎ランタンフェスティバル 長崎ランタンフェスティバル

【ひごもり集会所】

コンビニ買ったパンをかじり、真っ暗な平和記念像を見てからジョグモードに切り換え、北上する。時津港で大村湾と出合う。ここから北西に向きを変える。途中で「エイドまであと2km」などと書かれてラミネートされた案内を見つけた。ひごもり集会所に到着。先に到着されていたむいむいさんにご挨拶。豆腐とうどん(だったか)をおいしく頂く。隣の部屋ではマッサージ師がいらして、マッサージを受けている人がいた。
ひごもり集会所を出ると睡魔に襲われる。仕事が忙しく徹夜明けでこの地に来たので、実はこの夜は2徹夜目となるのだ。途中のコンビニでコーヒーを飲んだり、立ち寝を繰り返すが、睡魔なんて消えるものではない。電柱にゴツンとぶつかっても睡魔は消えず、諦めて立ち寝を繰り返してオランダ村下のエイドまで断片的に記憶がつながっている。他の選手と話しながら朝焼けを迎えた。大村湾はおだやかな波が海岸に打ち寄せるさまが琴の音色のようだとして、古来よりこの海を指して「琴の海(ことのうみ)」という別名がある(Wikipedia参照)
ひごもり集会所 朝焼け

【西海橋〜】

西海橋は大村湾と外海を結ぶ2つの瀬戸にかかり、ここでは海の干潮の差によって生じる潮流を見ることができる。西海橋手前のエイドで一休みして一気に駆け抜けた。陽が上がってきて気温もどんどん上がっていく。朝になれば眠気も消えるだろうと踏んでいたが、睡魔が一向に消えず、歩き寝を繰り返し、気が付くとハウステンボス手前(江上町)のエイドにいた。おかゆや味噌汁・みかんをごちそうになる。
西海橋 江上町エイド

【ハウステンボス〜川棚】

江上町のエイドでハウステンボスへの道順を聞いたのに、地形図を持っているしでボーッとしていたのだろう。一本手前の交差点で右折してしまい、山登り。すぐにおかしいと気がつき戻ったが、時間的余裕が無いのに時間をロスしてしまった。過去には同じようにこの辺りで道を間違えて米軍施設に突っ込んだ人もいたそうな。
ハウステンボスの綺麗な建物を遠巻きに見て、大村線に沿った国道205号を走る。アップダウンの激しい国道で、再び睡魔に襲われる。今回は睡魔に大苦戦であった。甘いものを食べれば少しは回復するだろうと思い、コンビニでシュークリームなどを買って食べるが、改善されない。歩き寝を繰り返して、峠を越えてゆく。大村湾がきらめいている。川棚あたりのエイドで完踏を確認し、ほぼ最終ランナーであることを認識する。
ハウステンボス 峠越え

【彼杵宿〜ゴール】

完踏 彼杵宿付近のスーパーで飲み物を購入する。初めの予定では彼杵宿から国道でなく街道経由で嬉野温泉に向かうはずであったが、制限時間がせまっているので、国道のコースを採る。後ろに選手がいるはずであるが、振り返っても誰も追ってくる気配がない。おそらく最後尾ランナーなのであろう。頑張って俵坂峠を目指すが、峠までの道が長いこと長いこと。ゴール関門目安の16時に間に合うか、間に合わないか、時計とにらめっこしながら走るが、俵坂峠で16時ゴールは無理と分かる。集中力が切れてトボトボと下っているとスタッフの車が来て応援してくれた。これをきっかけに集中力復活。最後まで走りきることができた。嬉野温泉ではスタッフ達が拍手で迎えてくれて万歳しながらゴール。長時間お世話になりました。
ゴール後は控え室でむいむいさんやUMMLのうーさんと挨拶して、入浴&仮眠後、帰宅した。

【時間記録】

距離 給水所名 通過時刻 関門時刻
00.0km 嬉野温泉(スタート) 10:00 ---
84.0km ひごもり集会所 11:25-12:15 ---
115.0km 西海橋 08:20 ---
160.0km 嬉野温泉(ゴール) 16:20 16:00

【総評】


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