<阿蘇カルデラスーパーマラソン2007>

阿蘇カルデラスーパーマラソン(100km)

【大会概要】

日時:2007年6月2日 距離:100km 会場:熊本県南阿蘇村ほか
主催:実行委員会 天気:雨と曇り 総合順位:287位/完走485人
タイム:12時間12分43秒 テーマ:20代最後の挑戦

【阿蘇カルデラスーパーマラソンについて】

阿蘇カルデラスーパーマラソンは2007年大会が第18回大会であり、九州地方でおそらく最もメジャーなウルトラ大会であろう。1市3町3村(阿蘇市・南小国町・小国町・産山村・高森町・南阿蘇村・西原村)が協力・連携して行われている。100kmの部のコースは阿蘇山を中心とする外輪山を反時計回りに走る、全体的にアップダウンのあるコースで、完走のポイントは大きく3つに分けられると思う:(1)21.9km〜24.4kmの急登、(2)65km〜82.5kmのダラダラ続く登り坂、(3)象ヶ鼻と呼ばれる88km地点〜92kmの超急下降。それぞれ特徴のある区間なので事前に作戦を考えておくと良いだろう。阿蘇地方ならではの雄大な景色が素晴らしい大会であり、日本でもここでしか味わえない素敵な雰囲気を感じずにはいられない大会である。なお、本大会のコースはワンウェイコースであり、スタート地点とゴール地点が違うので注意が必要だ。車で来る人はゴールの内牧温泉付近に駐車・前泊し、朝3時半の有料臨時バスでスタート地点の南阿蘇村総合福祉温泉センター(ウィナス)に向かっている人が多いようだ。
さて、気になる完走率だが、今回の100kmに関しては、男子がエントリー611人に対して完走が441人、女子がエントリー67人に対して完走が44人、すなわち総合的に見るとエントリー678人に対して(実際に走った人数は不明)485名が完走している。エントリーに対する完走者で計算すると100kmの部の完走率は71.5%となる。コースにアップダウンがあるのに加え、制限時間が他の大会に比べて厳しい(13時間半)。それなりの猛者だけがエントリーしていると考えると、この完走率は決して高く無いと言って良いだろう。

【スタート前】

私の100kmマラソンの記録は通常13時間半から14時間である。今回のように制限時間が13時間半という大会は今まで意識的に避けてきていたので今回はかなりの挑戦であった。20歳代最後の大会参加ということもあり、申し込んでしまった。そのため5月はいつもに比べて十分に走りこんで鍛えておいた(とはいっても月間100kmほど)。ウルトラマラソンは今回で10回目の参加となる。職場連中にリタイヤ報告は悲しいし、萩フィニッシャーとしてのプライドもあるので、なんとしても完走したい思いが強かった。
さて、大会参加の話であるが、仕事に都合がついたので前日受付できた。当日の受付会場はスタート地点のウィナスだが、前日の受付会場はゴール地点の内牧総合センターである。参加賞をいただき、ナンバーカードの取り付けなど、前日のうちに準備ができた。阿蘇カルデラマラソンはスタート地点とゴール地点が別々なので、今回、友人の家に泊めてもらえたのは非常にありがたかった(Thanks to Sato!)。
当日は3時45分に友人の友人の車でスタート会場のウィナスに向かった(Thanks to Naito, Naruse and Imamura!)。本大会はコース上の自動販売機が少ないので、飲み物を自分でリュックに詰めて走るつもりであったが、会場についてみると、他の選手はスペシャルドリンクとして500mlペットボトルをエイドに預けていることが分かった。そこで自分も80km地点のエイドにペットボトルをお願いした。この制度は良いですな。開会式の間は会場に置いてあったバナナを頬張りながら号砲を待つ。雨が今にも降りそうだが、ハーフパンツとロングTシャツでまったく寒く無かった。
参加賞 開会式

【スタート〜長陽支所】

スタート前にUMMLのトミー@福岡さんにお会いする。三瀬村林道マラソン(日記)で初めてお会いして今回が2回目の挨拶である。太鼓で盛り上がっているスタート地点を過ぎて登っていると、同じく三瀬村で並走した松尾さんにお会いする。その後も下りで森さん@宮崎にお会いする。UMMLでは塩摂取の話題で大変盛り上がったが、その話題提供者であった。今回がデビューということであったが足取りが軽そうであった。私も前半で貯金を作りたかったので澤田さん、竹上さんとUMMLの常連さん方に軽く挨拶を交わして飛ばすことにした。
県道149号線を南下して国道325号線を横断すると、団子状だったランナーたちも少しばらけた感が出た。霧が晴れてきて阿蘇山の姿が見えてきてテンションが上がってゆく。「こどもひなんの家」と書かれた民家を何軒も見て久木野支所のエイドに到着。そうめんエイド、ロスを防ぐため歩きながらいただいた。
スタート地点 コース
阿蘇山 久木野支所(そうめんエイド)

【前半の山場:急坂】

「あか牛の館」なる建物を見て、肉が食べたくなる(翌日この館に食べに行った)。ここでUMMLの竹村さんにお会いし、10kmほど話しながら並走していただいた。この大会会場に行くために既に今朝5kmも走られている話を聞き、感心してしまった。細い道を走るが意外と沿道の応援が多くてうれしくなる。
国道に出てからUMMLのY子さんも一緒になって3人で並走。Y子さんは先日ランナーズの年代別ランキングで日本一に輝かれた方で業界でも有名人。2004年の萩往還250km(日記)でも一度お会いしていたが、当時は恐れ多くて声すらかけられませんでした(苦笑)。高森町の町境にあったエイドで竹村さんとのスリーショット記念撮影をお願いして大変満足させていただきました。
この町境エイドから徐々に上りになってゆく。今まで持っていた天気もポツポツと泣き出し、これから越えるべき峠が真っ白になってゆく。Y子さんが雨女と言われる実力を垣間見る……。
村山交差点を左折していよいよ前半の山場である急登区間に入る。ここは九州自然歩道にもなっているようだ。見上げると霧の中に牧場風景が広がる。赤牛が何頭がいたが、この天気では牛さんたちもお出かけは遠慮がちであった。先のエイドで竹村さんと別れていたが、この急坂の頂上付近ではY子さんに置いていかれた。ほとんどのランナーが歩いている中、コンビネーションランでタイムの落ちは少なかったと思う。峠では太鼓をたたいてくれているが、霧で真っ白のため太鼓演奏者の姿が見えない。音だけ聞こえている始末、気の毒であった。峠の頂上ではトイレがなかなか空かず、予想以上のタイムロス。
15km地点:皆瀬川橋 皆瀬川橋
峠の頂上 25km地点

【波野支所(中間レストステーション)】

峠の頂上からフルマラソンの距離までは細かいアップダウンが続く。まずは第一関門を約1時間の貯金を持って通過。UMMLのブラインドランナー福永さんに挨拶して、フル通過。タイムは4時間23分で普段のフルマラソンとほぼ同じタイム。かなり好調である。フル地点あたりが本大会のコースの最高地点である。少々飛ばし過ぎた感もあるが、天候が暑すぎず寒すぎずちょうど良いのでこのままのペースを維持した。フル地点を過ぎると波野支所までほとんど下りである。50km地点でイエローチップによる記録が取られ、まもなく中間エイドの波野支所に到着。50kmの部に参加の選手も待機していて大賑わいであった。預けておいたファンタグレープを飲んで一休憩。エイドのそばがおいしかった。前半で飛ばしすぎて少々気分が悪くなっていたのだが、15分ほどのんびりしたら完全復活していた。
コース 波野支所

【下りの快適区間】

波野支所から竹上さんとしばし並走を楽しむ。保育園児の応援やエイドのスイカに気分を良くして気持ちよく走れた。警察の方が整備している国道57号線を横断するとコースは歴史の道「豊後街道」と合流する。参勤交代道跡や石畳の案内があり、気分はマラニック。田園風景となり、前半の山間林道とは違う風景を楽しむ。
50kmの部の選手がスタートしているので、徐々に黄色いナンバーに抜かれてゆく(100kmの部は青色ナンバー)。ずっと下りか平坦だったコースも途中からやっと登りとなる。UMMLの中村さんにお会いし、お話しながら走れたので気が付いたら産山村役場に着いていた。トイレ休憩したので中村さんとはここでお別れ。エイドにスープ(コーンスープ?)があったが食欲がわかずパスした。産山村役場で距離が64.4km。距離的には約3分の2走ったことになるが、これから登りが続くことを考えると、やっと半分が終わったつもりである。
保育園児の応援 産山村のスープ

【ダラダラ登り区間】

産山村のエイドを出発すると、各種大会でお友達になった原田さんにさらりと抜かれていった。今回は50kmの部に出場のようだった。コースは玉来川に沿った県道40号線を走る。川沿いということは当然勾配があるわけで、しばらくダラダラの登りとなる。途中の自販機で購入したファンタグレープをちびちび飲みながら走るが、疲労が溜まってきたようで歩きが入ってきた。
この区間の最大の難関は産山北部小学校の坂。激坂途中、関門手前の72km地点という絶妙の場所にて「熊本てれっとウルトラマラソンクラブ」の私設エイドでフルーツポンチを頂いた。ご馳走様でした(^^)
72.5km関門を過ぎるとやまなみハイウェイを横断する。少し寄り道すればソフトクリームなどが買えるドライブウェイ(草原の道うぶやま/やまなみ高原牧場)があるが、残念ながら余裕が無かった。この地点にて時計とにらめっこし時間内完走を確信する。
やまなみハイウェイを横断すると細い道になり、田園風景が広がる。歩きを交えながら走っていると福永さんに抜かれていった。75km地点を過ぎて産山村から南小国村に入ると「合戦群」という地区である。エイドがありうどんがあったが、胃腸が受け付けずパス。橋を渡ると「福岡ウルトラマラソンクラブ」の私設エイド。「大牟田の人〜」と呼ばれたのに驚くと、各種大会で応援を頂いている小島さんであった。オレンジジュースを頂き、再会を約束する。
玉来川に沿った県道40号線 熊本てれっとウルトラマラソンクラブ
72.5km関門 福岡ウルトラマラソンクラブのエイド

【牧場風景〜象ヶ鼻】

80km手前からいよいよ阿蘇カルデラマラソン大会のメイン風景へ続く登りとなる。この辺りから体力が回復して、ペースの上がらなかった70km台から一転、ペースが上がってゆく。80km過ぎのエイドでスペシャルドリンクとして預けておいたファンタグレープを渡していただき、ご機嫌である。やまなみハイウェイを過ぎてからは自動販売機がまったく無いのでここで飲み物を預けておいたのは大正解だった。新緑のあまりの美しさに大会スタッフの方に写真を撮っていただいた。ここから象ヶ鼻まで小さいアップダウンを走りながら雄大な景色を楽しむことができる。84km関門地点(ミルクロード下)の手前で「ランザローテ」の方々に応援を頂いたが、なぜかトミーさんも(^^;)象ヶ鼻に着くと内牧の街並み・田んぼ、阿蘇山の峰峰が一望でき、何度も足を止め写真を撮った。写メールを送ろうとしたが、ソフトバンクは電波がたたず残念であった。
雄大な景色 84km関門
雄大な景色 象ヶ鼻

【超急勾配】

象ヶ鼻を過ぎると激坂を下ることになる。こんなに急勾配のコースはマラソン大会では初めてでないだろうかと思いながら走るが、お尻のつけねの筋肉がつりそうになりペースをかなり落として走った。私は大会中に筋肉が痛くなることはあまりないのだが、この急勾配ではさすがに応えたらしい。きつい4kmであった。
参加賞 抽選会

【平地〜ゴール】

「なばのなき石」を過ぎるとやっと麓に到着。この地点(92km)が最終関門。前泊をさせてくれた友人が思いがけず応援に来てくれていて感動する。97.5kmまでは惰性で歩いたり走ったりを繰り返す。時計とにらめっこしていると自己ベストは確実に更新できる。さらに12時間半を切れそうなので残り2kmあたりから火がついてペースを上げることにした。驚くことに95km付近でのだるさがまったく無くなっていて、最後の1kmはキロ6分半くらいのペースで走れたと思う。1時間以上も更新する自己ベストでゴール。
最後の5kmは小雨が降ってきていたので、ゴール後はじっとしていると寒く、会場の温泉で行水したあと、行列のできた食券交換は諦めジュースだけ券と交換して帰宅した。完走パーティ会場では楽しそうなイベントをやっていたのでまた来年以降お世話になろうと思う。
最終関門(92km) 97.5km
ゴール 完走パーティ会場

【時間記録】

距離 給水所名 通過時刻 関門時刻
00.0km ウィナス(スタート) 05:00 ---
09.5km 久木野支所(そうめん) 05:51 ---
21.9km 急坂始点 07:05 ---
29.5km 第1関門 07:59 08:55
39.0km 第2関門 09:04 10:10
50.8km 波野支所(そば) 10:25-10:39 11:45
55.0km 波野グラウンド(すいか) 11:00 ----
64.4km 産山村役場(スープ) 12:11-12:15 13:35
72.5km やまなみハイウェイ手前 13:21 14:40
77.8km 産山/南小国町境(うどん) 14:03 ---
84.0km 第6関門 15:01 16:10
92.0km 最終関門 16:08 17:20
100.km 内牧総合センター(ゴール) 17:13 18:30

【総評】


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